Zen

静寂と調和が息づく
禅利の哲学

禅利は、禅の精神を中心に据え、無駄を削ぎ落とした静寂の中に宿る美しさ、自然との調和、心の奥深くまで響く、精神的な豊かさを軸にしています。その核心から広がる哲学は、酒造りの各要素へと自然に繋がりを持ち、製品の一つ一つに深く宿っています。

Product 十干十二支

十干十二支が紡ぐ、
自然と共に生きる禅利の酒造り

古の日本人は、十干十二支を通じて時の流れや自然の循環を深く理解し、生活に取り入れてきました。
その古代の知恵と禅の精神を現代に蘇らせたのが、禅利の日本酒です。

禅は、特に自然との調和や時間の流れを重視する思想です。時の流れは、自然のリズムと共に静かに繰り返されます。古の人々は、十干十二支という暦にそのリズムを刻み、季節の移ろいや自然の息吹を感じながら暮らしてきました。この暦法が示すのは、単なる年月ではありません。それは、四季折々の自然が見せる表情を捉え、私たちがその一瞬一瞬を味わうための指南書なのです。

禅利の日本酒作りは、十干十二支のリズムに深く根ざし、自然の営みと共に歩んでいます。春、田に水が満ち、苗がそっと大地に根を張り始める。夏には、太陽の恵みを受けて稲はぐんぐんと成長し、黄金色に染まるまでの道を歩みます。秋には、収穫の時を迎え、丹精込めて育てられた稲が大地の恵みとして姿を現し、そして冬、清らかな水と共に新たな命へと変わる瞬間を待ちます。

日本酒造りは一年に一度、その冬の厳しさの中で始まります。澄んだ冷たい水が稲と融合し、静かに醸され、職人の手によって瓶に封じ込められます。その一杯一杯は、季節を通して育まれた自然の力そのものです。

十干十二支は、単に時間を刻むだけのものではありません。禅利が生み出す日本酒は、稲が育つ春から収穫の秋、そして冬の醸造へと続く一連の自然の流れを体感させるものです。私たちは、季節ごとの変化をその一杯に込め、過ぎ去る一瞬の美しさを皆様と共に分かち合いたいと考えています。

Kyoto, Terroir 京都、
テロワール

禅利に宿る土地の力

京都の水、米、土地を使用することで、禅利は地域との深い繋がりを育み、その土地ならではの味わいを生み出します。これはまた、禅が大切にする、自然と一体となり、調和を見出す精神に通じています。

京都の水伏水

京都の米祝米

京都の土地伏見

京都の土地は、禅利の日本酒に自然、歴史、文化のすべてを織り交ぜ、他にはない特別な味わいを与えています。だからこそ、禅利の日本酒は、この土地の力を体現し、飲む人にその土地特有の恵みを届ける事ができるのです。

東蔵

東蔵再生プロジェクト —伝統と禅の精神が宿る空間—

京都で最初に酒造りを始めた東蔵。大正13年に建てられ、約100年の歴史を誇るこの酒蔵は、350年の歴史を持つ酒蔵の原風景を今も色濃く残しています。20年前までは蔵人の宿泊施設としても使用され、今では京都市の文化財として登録される予定です。

現在進行している東蔵の再生プロジェクトは、単なる建物の保存を超えています。それは、日本酒の伝統的な手法を次世代へと引き継ぎ、日本の文化を未来へと繋げるための象徴的な取り組みです。
禅が重んじる「不変の美しさ」と「無駄を削ぎ落とす精神」は、東蔵の歴史的な価値を最大限に活かしながら、現代に必要な修繕や耐震補強を加え、未来へと継承する姿勢に深く通じています。